もともとルールを壊したり、緩めたり、見て見ぬふりをするのは得意な方なので、こうゆうことも、そりゃ起こります、ということで書こうと思います。
今回は、となり町どころか、完全に地元。
神戸・六甲!
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携帯電話の電源が切れていて、自分のタイミングで起床。
8:30。
最近、休みの日はアラームを全部消して、起きたいときに起きる運動を行なっているのですが、今日はなかなかの高記録。
酒の量に比例して起床時間が決定される仕組み。
10時なら軽症、11時なら全治3時間、12時なら6時間、13時なら1日消滅。
なので8:30は優秀。
うーん、健康。
その証拠にお腹がすく。
ああ、何ヶ月ぶりだろう、朝に腹が減るなんて。
そして、優秀な起床のうっとり感を持続させるために、朝飯なんかつくってみる。
この食パンがうまい。うまい、うまい、うまい!大阪・中崎町の「s.kagawa」の米粉パン。
スクランブルエッグは自分でつくったので言うまでもなく微妙。
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さて、朝食にうっとりして、さらにうっとりするために、洗濯を開始!
タンクから衣服が溢れていない我が洗濯機を見るなんて、感動。
うっとり。
調子にのって洗い物とか掃除とかもしたりして。
うっとり。
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してたら、時すでに11時。
まずい。
今日はどこか人里離れた自然豊かで、悪臭漂う身と心をリセッシュできる山登りにでも出かけようと思っていたのに。
行き先すら決めていない。
とりあえず、家を出て、商店街の本屋。
直感を作動させて、行き先を決める。
はずなのに、なぜか決められない。
うすうす京都の大山崎とかいいんちゃうかねぇとか考えていたのに、いざ、「関西 日帰りハイキング100」とか「関西から行く日帰り登山+温泉付き」とかそんなガイドを読んでいると、なんだか迷ってきて、ああ、もうよく分からん!
と、「山と高原地図:六甲・摩耶」を買ってしまった。
完全に地元だ。
地元だということはよく知っている場所なので、なんにもワクワクも新たな発見も期待できない。
なのになんでまた私は六甲の地図を買って、阪急王子公園駅で降りてしまうのか。
山岳部だったくせに昼過ぎからの登山となると、ちょっとビビって知っているコースを選んでしまうのだ。
情けない。
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しかし、そこは元山岳部、余裕をかますために、まず駅を降りて向かった先は、古本屋!
古本屋だ!どうだ。
そして、コロッケ屋!
もちろん水野屋のコロッケ。
コロッケ、メンチカツ、ポテトサラダ。
メンチカツとポテトサラダは包んでもらって、コロッケは、その場で食べる。
美味。
近くのパン屋でもう少し昼食を買い足して、歩き始める。
12:40。
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青谷。13:00。
かつては須磨浦公園にも引けを取らぬ桜の名所だったという青谷遊園地の土地を登っていく。
青谷川では越冬するために飛来したのであろう見慣れない鳥。
しばし見とれる。
うーん、これこれ。
ん?地元なのに観光しているぞ。
これはもしや・・・となり町観光的浮遊感。
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青谷川沿いに遡上。
なかなか民家が途切れず、都市に尾行されながらの登山がつづく。
ここを登ったのは初めてだっけ?
小学生の時、青谷川にかかる橋の上で撮った写真がいまでもあるけれど、あれは一体なんなんだろう。
と思っていると、初めてだということを確信。
神戸市内唯一の茶畑 静香園。
青谷に茶畑があるとはずっと前から聞いていたが、一度も行ったことはなかった。
シーズンオフの茶畑は、人気はないけれど、隣接された小屋の軒先ではステテコが揺れている。
茶葉は青青として生きている。
5月になると地元の小学生が社会学習で摘みに来るそうだ。
ぼくは摘んだことがないので、どこだろう、福住小学生か。
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今、歩いている道は青谷道。
摩耶山天上寺への参拝路として歩かれた道だ。
というわけで、道中に寺院や祠が点在。
そして茶屋。
あけぼの茶屋。渋い。
そして、卓球場。

壁面の装飾といい、右下にちょっと写っている泥落としマットといい、
「青谷みどりの会」という語感とマッチしていて見事。
入会費は1000円也。
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自然に身を任せよう、というのが今回の趣旨なのに、ついつい人工物に興味が向いてしまう。

切り株の上にほど良い弾力のゴム板を置いたベンチ。
幼稚園のイスのフレームに一枚板を張ったイス(3脚)
実際は写真で見るよりも恐ろしく低いので、座るときは気をつけよう。

湧き水。
その下にキリンビールのグラスが置かれている。

謎の棚。
辛口から生えているサカキがかっこいい。
道端に捨ててあるペットボトルに、この看板を添える活動をしましょう。
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山の話なのに、人間のものばかり写真におさめてしまう。文章で補足。
青谷を出て、約30分で行者堂。
意外にも立派なお堂。
近くに「おかあさんオレンジ」という怪しげなジュースを販売する自動販売機。
さらに30分歩いて、史蹟公園。
かつて、摩耶天上寺があった場所だ。
そこへつづく階段で大量の小学生に出会う。
みんな疲れ知らずで楽しそうに歩いているので、息切れを必死でこらえている27才はちょっと切ない気分になった。
にしても、みんな元気。
ぼくもかつては、毎年この史蹟公園まで登った。
「おにぎり山」という小学校のイベントで、大きなおにぎりを持って、山に登って、おにぎりを食べて帰る、というとてもコンセプチュアルなイベントだった。
その時の思い出を手繰り寄せようとしてみたけれど、なんにも浮かばず。
そういえば、雷が落ちた大きな松の木があったな、ということだけ思い出す。
しかし、その松はもうなかった。
確か、あの松がぼくと雷の初めての出会いだったはず。
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史蹟公園を抜けて、摩耶山頂へ向けてさらに登る。
「尾根コース」と「森林浴コース」の分岐。
尾根コースを選ぶと、天上寺 奥の院跡に出る。
看板によれば、ここもかつての修験の場だったそうな。
なんとなく振り返ると、巣箱。

謙虚なネーミングが胸を打つ。
「フクロウのオヤド」
作者である小学生はフクロウの本当の家はここではないことを知っているのだ。
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ほどなくして掬星台。
晴天。
曇っている場所もある。篠原から伯母野山にかけた一帯。
晴れているのは水道筋、春日野道、三ノ宮、ほか大部分。
六甲アイランド沖、ポートアイランド沖、西宮浜、住吉浜、灘浜、神戸港、手に取るように船の動きがつかめる。
雪が降ってくる。風花。
神戸はいいなぁ。
昼飯を食べる。
コーヒーも淹れて飲む。
目的は達成された。
ションベンをして気を引き締めて、杣谷へ一直線に下る。
途中、昔飼っていた犬のことを思い出す。
ちょっと立ち止まって考える。
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杣谷は、昔の思い出がつまった場所だ。
小学校の時は、毎年飯盒炊爨をし、祖父母が超法規的な畑を運営している場所であり、真っ暗になるまで遊んでしまっておしっこチビリそうになった場所でもある。
F、元気かなぁ。
でも、なんか様子が変わっていてショック。
杣谷の半分が崩落して消えていた。

こっちは昔のまま。いい薪が放置。・・欲しい。
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杣谷を抜けたら、実家に寄って、市バスに乗って、阪急六甲で電車に乗って、梅田から歩いて家まで帰った。
実は昨日、愛犬の命日だったということに気付く。
なるほど。